クジラ料理
縄文時代から食生活の一部として鯨の肉を食べ、骨を生活の用具として利用していたことが、各地の遺跡から明らかになっています。室町時代には高級食材とされていたため、一部の権力者だけしか食べることができなかった鯨肉も、江戸時代には庶民に広がり、貴重なタンパク源として利用され、日本各地で多様な食習慣が生まれました。古い歴史を持ち、皮や内臓まで食べる日本の鯨料理は、世界に類をみない素晴らしい日本の食文化です。
舌(さえずり)
鯨の舌と舌先の部分にあたります。脂がのっていて、甘くてぷるぷるの食感です。旨味の深い出汁が採れます。茹で・煮込みが旨味を引きたてるおすすめの調理法です。
鹿の子
白雪のような脂身に赤い肉がさし、おいしい希少部位。冷凍して極薄に切って刺身、ハリハリ鍋やうどんに入れても風味抜群です。
本皮
鯨の体を覆う表皮と皮下脂肪の部分でコリコリとした食感が特徴。脂分が多く噛めば噛むほどまろやかな甘みが出ます。厚さをお好みで調整してお使いください。
本皮の刺身
コリコリとした歯応えで、脂分が多く噛めば噛むほどまろやかな甘みが出る一品です。クセや臭みもなく、生姜醤油で食べた時の、甘さと辛さのバランスが絶妙です。
本皮のやわらか煮
甘くて濃厚なみそダレと相性ピッタリ。独特の凡味と食感が楽しめます。
くじらの皮の柳川鍋
とろけるほどやわらかい皮とゴボウの食感がよく合うお鍋です。
赤身
定番の刺身は玉ねぎのスライスとともに。このほか竜田揚げ、フライ、焼き肉、ステーキなど、いろいろな料理に使えます。
ローストホエール
シンプルな料理なので色々なアレンジをして家庭の味を作ってみてください。
くじら赤肉のステーキ
高タンパク低脂肪、ヘルシーステーキです。
くじらの竜田揚げ
くじら料理の定番です。太地小学校の給食にも出ています。子供達に大人気のメニューです。
クジラカツ
くじら肉は油で揚げても脂っこくなく、さっぱりとして食べやすい一品です。
くじらハンバーグサンドイッチ
あり合わせのくじら赤肉を使ったヘルシーサンドイッチです。
尾羽(おば)
尾びれの部分で骨はなくゼラチン質や脂肪が豊富。地域により、オバ、オバケ、オバイケとも呼ばれています。真っ白な見た目と独自の歯応えが特徴です。
おばきの胡麻和え
くじら料理の苦手な方におすすめです。
おばきのサラダ
くじら料理の苦手な方におすすめです。
内臓
鯨のホルモン。食道や胃(百畳)、小腸(百尋)、腎臓、心臓、肝臓、子袋など、鯨は様々な部位を食することができます。珍味としての人気が高いです。
くじらうでもの和え物三種
うでものは、通常しょうが醤油で食べるのが一般的ですが、洋風の食べ方を提案してみました。※うでものとは、くじらの臓物をボイルしたもののこと。
畝須(うねす)
鯨のアゴからお腹に向けて、縦筋が入っている部分。黒皮が付いた白い脂分と赤肉の部分が2層になっているものを「畝須(うねす)」といいます。これを塩漬けにしてゆで、薄くスライスしたものが鯨ベーコンです。旨味がありながらさっぱりした味わいで、ぷるぷるの食感が魅力です。
畝須の食べ方
ワサビ醤油、生姜醤油、練り辛子醤油等で召上って下さい。ワサビ醤油が一番旨味と甘味が増します。茹でウネスで薬味ポン酢もお勧め。
鯨ベーコン食べ方
スライスされたベーコンは、自然解凍後そのままお召し上がりいただけます。なお、かけポン酢やからし酢味噌をつけて食べるのもオススメです。
骨はぎ
鯨の骨に付いた肉をそのまま骨ごとボイルし、ゆであがると同時に肉を削ぎ塩水にさっと通します。
骨はぎのポン酢和え
くじら料理の苦手な方におすすめの一品です。
干物
太地町ではゴンドウクジラの肉を干物にします。
くじらの干物二種(塩干し・味醂干し)
肉があまった時などに作っておくと、格好のおつまみになります。
イルカ
スジイルカの肉を使います。
イルカのすき焼き
太地町のソウルフードの一品です。各家庭それぞれの味付けがありますが、今回は一番シンプルなレシピを紹介しておきます。
太地町の郷土料理 鯨料理の紹介
その他にも様々なクジラ料理がございます。レシピを無料公開しておりますのでぜひご覧ください。